訪問着、着物が好きな女性なら一枚は持っていたい憧れの着物です。ですが訪問着を持ってみたものの、着る機会は実際には殆ど無いのが現状です。
私も着物のタンスを開いてみては「いつ着れるかな?」と考えてそのまま扉を閉じてしまい結、局そのまま箪笥の肥やし状態。本当に着る機会あるのかなと思って何年も経ちました。
さすがにこれでは逆にもったいない状態になってしまって思案のしどころになっています。
訪問着は着る機会はどのくらいあるか、またあまり着ない訪問着はどうすればいいかを検証し、着やすさを考えていきます。
なかなか着る機会がない訪問着を着る機会は?

まず、訪問着はどういった時に着る着物か、下欄にまとめてみます。
- 友人や親せきの結婚式
- 結婚前の結納(本人)
- 七五三やお宮参りなど子供のお祝い
- 入学式や卒業式、卒園式
- 茶道のお茶会(初釜など)、生け花やお琴の発表会など日本の習い事の発表会
- 歌舞伎などの観劇
- 祝賀会などのパーティー
訪問着とは黒留袖や振袖に次いだ略礼装。洋服で言えばワンピースを着こなすといった感覚でとらえるといいと思います。普段着ない時に改まって装う場合はほとんどです。
茶道など普段から和の文化に触れておられる方なら自然と日常から着物を着る機会が増え、訪問着を着る機会がなにかと多くなります。
あまり着る機会が無いと洋服で過ごすことが多くなります。式典などはどうしても洋服になり、改まった席ではスーツやワンピーススタイルで決まりがちになります。
着る機会がない訪問着は必要?

訪問着は和服の礼装の一枚。調べてみたら着用場面は多そうですが、実際には殆ど着る機会は無いというのが実情です。
私も昔訪問着を一枚親戚の勧めで持とうか考えました。その時は今後結婚をする可能性があるかもしれないというのと、友人達の結婚式に呼ばれた時に要るかな?と思い、購入していました。
実際には着る機会はありませんでした。私自身結婚には縁がありませんし、友人の結婚といっても式は挙げていないので袖を通す機会はなかったのです。
何かあれば洋服の礼装で間に合うと思いますし、呉服屋さんであつらえるなら高価なものなので逆に買うのも勿体ないかなと思いました。
訪問着は礼装なので風干しをしたり、もし袖を通したらクリーニングに出しての手入れが必要です。こうして着物が傷まないよう注意も必要になります。
ネットのQ&Aサイトをみても、お子様の入学式に着物を着ようと考えていたら「恥ずかしいから着物はやめて欲しい」というお子様の意見もあり、急いでスーツを購入された方もおられます。
ただ、茶道を習っていたりする方であれば着物を着る機会は多くなりますし、初釜で訪問着に袖を通す事があります。こうした場合にはリサイクル着物を上手く購入して頂けたら持つ甲斐もあります。ですが普段滅多に着ないのであれば、思い切って買い取り業者に買い取ってもらうなど手放した方が宝の持ち腐れにならずに済みます。
普段着物を着ない方で、どうしても訪問着を着たいとお考えでしたら、レンタルを利用して着付けや髪のセットを美容院でお願いする事が1番いいかと思います。
滅多に着る機会がない訪問着は手放すのがベター。手放し方は?

訪問着に限らず箪笥にしまいっぱなしだと、着物は色ヤケしてしまいます。せっかく思い切って購入した着物が台無しになることもあります。私の母も気に入っていた付け下げがあまり着なかったので色ヤケしていて着れるものでなくなってショックだったことを思い出しました。
そうならないためにも袖を通すことのない着物は手放すことをお勧めします。
専門業者に買い取ってもらう
着物を手放す時、どうやってやればいいのか迷われる方が殆どです。迷われるとき一番に思い浮かぶのが着物の買い取り業者に依頼することです。
最近の着物の買い取りは、あまり着られないこともあり、ほとんど二束三文の値段になります。私も以前買い取りを依頼すると、値段が少しつくのは大島紬。証紙があるとしっかりとした値段がついてきます。もし作家ものや産地証明の証紙のある着物をお持ちでしたら、高値が付きますので業者に相談することをお勧めします。
勿論見積もりを出してからの話になりますので、無料相談から始められます。
ヤフオクやメルカリなどネットオークションやフリマを利用
オークションやフリマをよ利用されておられる方なら、ヤフオクやフリマに出品する方が高値がついてきます。
上記の買い取りでは着物はほぼ売れなくただ同然で引き取ってもらうケースが殆どです。その点ヤフオクやフリマに出品すると、興味のある方が見て落札・購入されるので多少高値になります。
ただし、この出品でもあまり高額は期待できず、値段を下げて購入してもらえるのが実情です。私も礼装用の草履とバッグの新品セットをヤフオクに出品しましたが、あまり値はきませんでした。
知り合いや着物好きな人に譲る
これがあまり無理なく片付けやすいやり方になると思います。周囲やSNSなどで着たい方を探すことが出来ますし、双方気兼ねなくやり取りできるので1番安心できる方法になります。
着る機会がない訪問着は持たない方がいい

訪問着は日本の女性の大切な礼装ですが、着る機会はないのが実情です。そのため、よっぽどの着物好きやお稽古事をされておられないのであれば、レンタルを利用して着るのが1番安心できます。
それでも工夫して着ていきたいのであれば呉服店と懇意になり、着物のイベントに着ていったり、パーティーに積極的に着ていくと楽しく着こなせます。
持ち続けていく事が難しいうえ、引越しなど人生のライフスタイルの変化で手放す機会も出てくるようになります。
そうした機会を折に本当に必要はどうかを考えて持つかどうかの判断をし、処分を検討されるといいと思います。