冷凍食品の溶ける時間はどのくらい?溶けるといつまで食べたらいい?

料理

暑い夏は勿論、買い物をしてから持って帰って冷凍庫に入れるまでの時間にも冷凍食品は少し解凍された状態になります。

ましてや停電して冷凍庫に入れている時やうっかりして冷凍庫に入れることを忘れたら完全に溶けてしまって冷凍保存できる状態ではなくなってしまっています。

そこで冷凍食品は溶けてしまうまでどのくらいの時間がかかるのか?溶けてしまったらいつまでに食べるといいのか?ということを検証してみたいと思います。

冷凍食品の溶ける時間はどのくらい?

冷凍食品の解凍時間は、食品の種類、大きさ、厚さ、解凍方法によって大きく異なります。一般的に言えることは、以下の通りです。

自然解凍

室温で解凍する方法です。食品の大きさにもよりますが、3~4時間程度はかかると見積もっておきましょう。

冷蔵庫解凍

冷蔵庫内でゆっくり解凍する方法です。食品の大きさにもよりますが、半日から1日程度はかかると見積もっておきましょう。

電子レンジ解凍

電子レンジで解凍する方法です。食品の種類や電子レンジの機種によって異なりますが、数分~数十分で解凍できます。

自然解凍と冷蔵庫解凍の注意点:

  • 自然解凍: 長時間放置すると、食中毒菌が増殖する恐れがあります。2~3時間ほど自然解凍をしたら、冷蔵庫にしまうか調理を始めるようにしましょう。
  • 冷蔵庫解凍: 低温で時間をかけてゆっくり解凍するため、品質劣化が抑えられ、美味しく安全に食べられます。

電子レンジ解凍の注意点:

  • 温めすぎは、食品が固くなったり、焦げたり、破裂したりする原因になります。
  • 電子レンジの機種によって最適な解凍時間が異なりますので、パッケージの表示をよく確認し、様子を見ながら少しずつ加熱してください。

その他の解凍方法

  • 氷水解凍: 氷水につけて解凍する方法です。冷蔵庫よりも短時間で済みますが、氷水の用意や氷を追加する手間がかかります。
  • 流水解凍: 流水で解凍する方法です。非常に短時間で解凍できますが、食品の栄養素が流れ出てしまう可能性があります。

冷凍食品の溶ける時間が過ぎてからも食べることは出来る?

解凍後の冷凍食品は、時間が経つほど品質が低下し、食中毒のリスクも高まるため、再凍結せずに早めに調理することを強くおすすめします。

解凍後の冷凍食品は時間が経つとどうなる

品質低下

冷凍食品は、急速凍結することで食品の細胞を壊さずに保存できますが、一度解凍すると細胞が破壊され始め、ドリップと呼ばれる水分が出て、風味が損なわれたり、食感が悪くなったりします。時間が経つほどこの現象は進行します。

細菌繁殖

食品には、元々様々な種類の細菌が存在しています。冷凍状態ではこれらの細菌の活動は抑えられていますが、解凍されると再び活動を始め、温度が高い環境下では急速に増殖します。特に夏場など気温が高い時期は、食中毒の原因となる菌が増殖しやすいため注意が必要です。

安全に冷凍食品を調理する方法

再凍結は避ける

一度解凍した食品は、再凍結すると食品の品質がさらに低下し、食中毒のリスクも高まります。

早めに調理する

解凍後は、冷蔵庫に長時間保管せず、できるだけ早めに調理しましょう。

加熱をしっかりする

加熱することで、残存している菌を死滅させることができます。食品の真ん中までしっかりと加熱するようにしましょう。

焼くのもいいですが、調理のメニューによっては揚げる方が確実に中まてま加熱して菌も死滅させられるので安心出来ます。

冷凍食品は便利な食材ですが、安全に食べるためには、適切な解凍と調理方法を守ることが大切です。

解凍後の食品は、時間が経つほど品質が低下し、食中毒のリスクも高まるため、早めに調理するようにしましょう。

もし、解凍後に長時間放置してしまった場合は、念のため廃棄することをおすすめします。

冷凍食品が溶ける時間を過ぎてからはどんな料理で食べる事が出来る?

冷凍食品が溶けてしまった場合、そのまま放置すると食中毒のリスクが高まります。できるだけ早めに加熱調理することが大切です。

溶けてしまった冷凍食品を美味しく調理する方法は、食品の種類によって異なります。

一般的な調理方法

  • 加熱調理:
    • 炒め物: 野菜と一緒に炒めれば、食感も良く、ボリュームのある一品になります。
    • 煮込み料理: シチューやカレーなど、煮込む料理に使うことで、冷凍特有の風味、解凍した後の臭いも抑えられます。
    • 揚げ物: 一度冷凍したものを揚げると、カリッとした食感が楽しめます。
    • 食中毒のリスクを減らすため、十分に加熱してください。加熱調理は揚げ物が1番安心出来ます。
    • 焼き物: 魚焼きグリルやオーブンで焼けば、香ばしい風味になります。
  • スープ:
    • スープの具材として使うと、冷凍庫の整理にも役立ちます。
  • リメイク料理:
    • ピラフやオムライスなど、他の料理に混ぜて使うこともできます。

食品別の調理例

  • 冷凍野菜は炒め物、スープ、パスタ、オムレツなど、様々な料理に活用できます。
  • 冷凍肉は炒め物、煮込み料理、ハンバーグ、ミートソース用途は広く使えます。
  • 冷凍魚はムニエル、フライ、煮付けなど。
  • 冷凍ご飯も炒飯、リゾット、お茶漬けなど、味付けしたご飯を楽しめます。
  • 冷凍うどんはカレーうどん、かき揚げうどん、鍋物など。焼きうどんにも美味しく使えます。

冷凍食品調理の注意点

  • 賞味期限: 溶けた冷凍食品は、賞味期限に関わらず早めに調理してください。
  • 変色や異臭: 変色や異臭がする場合は、食べないようにしましょう。
  • 十分な加熱: 食中毒を防ぐため、中心部までしっかりと加熱してください。
  • 再冷凍は避ける: 一度溶けた食品は、再冷凍しないようにしましょう。

その他

  • レシピ検索: インターネットや料理本で、溶けた冷凍食品を使ったレシピを検索してみるのもおすすめです。
  • 冷凍食品の種類: 冷凍食品の種類によって、調理方法が異なります。各食品のパッケージに記載されている調理方法を参考にすると良いでしょう。

冷凍食品は溶ける時間が経つより前に調理を工夫することが必要

溶けてしまった冷凍食品は、適切な調理方法で美味しく食べることができます。ただし、食品の安全には十分に注意し、賞味期限や状態を確認してから調理するようにしましょう。

加工された冷凍食品は溶けても1日くらいは食べることが可能な食品もあります。冷凍食品大手の味の素が人気商品の冷凍餃子を使って検証してみたところ、1日は美味しく食べることが可能になっています。

冷食って実はエコ |知る・楽しむ|味の素冷凍食品
味の素冷凍食品の「ギョーザ」は、停電しても、1日程度なら美味しく食べられる!停電時の冷凍食品の検証や、もしもの時の冷凍食品の活用、防災についてのコラムなど、冷凍食品をエコに利用するための情報を発信します。

停電等で溶けてしまっても少しの時間なら大丈夫ですが、冷凍庫には生鮮食品を入れて保管していることが殆どです。傷んだものを口にしないようになるべく早く工夫して食べきることが大事になってきます。

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